伴走型マーケティング支援の現場から

伴走型マーケティング支援を行う中で、多くの経営者や部門長の方々とお話しする機会に恵まれています。その中で感じるのは、業績が良い会社とそうでない会社の違いは、突き詰めると「いい社長」か「悪い社長」か、もっと言えば「いい部門長」か「悪い部門長」かに行き着くということです。

なぜなら、会社の体質や雰囲気は、経営者や部門長の理念、熱意、そして考え方に大きく左右されているからです。たとえば、強い信念を持ちながらも柔軟に戦略を調整できるリーダーがいる会社は、どんな環境でも前進し続けます。一方で、自身の考えや行動に迷いがある経営者や部門長の下では、会社全体が停滞してしまうことが多いのです。

私たちが提供できる価値は、マーケティングの強化を通じて集客を支援し、その先にある売上や利益に貢献することです。しかし、それ以上に重要なのは、経営者や部門長に「これならいける!」と思っていただき、熱意を引き出すことではないでしょうか。私たちの仕事は単なるマーケティング支援ではなく、経営者の心を奮い立たせ、熱量を高める「きっかけ作り」でもあると感じています。

特に住宅業界に目を向けると、今後は二極化が加速していくことが予測されます。実際のデータを見ても、年間100棟以上を建てるビルダーの数は減少傾向にあります。その中で、伸びている会社が採用している戦略には、ある共通点が見られます。それは、シェア率を高めるために 新規出店の積極推進採用の強化、そして 複数ブランドの展開 に力を入れていることです。ただすぐに取り入れることができない規模の会社ももちろんございます。まず目の前にやるべきことを明確にして地域ビルダーが生き残り、さらに成長していくためには、まず自分たちの商圏エリアで「No.1シェア」を目指す戦略に切り替える必要があります。たとえば、単に家を建てるだけでなく、地域の人々に「帰りたくなる家」を提供し、ブランドとしての存在感を高めることが求められます。

とはいえ、実際に戦略を実行するには多くの課題が伴います。採用活動を強化するにも人材市場は競争が激化していますし、複数ブランドを展開するにはリソースの分散をどう管理するかが鍵になります。それでも、一歩を踏み出さなければ、次の成長ステージには進めません。私たちは、こうした挑戦を伴走型でサポートし、成功に導くことを目指しています。

最後に、私たちが常に意識しているのは「寄り添いながらも前進させる」という姿勢です。ただアドバイスをするのではなく、共に悩み、共に挑戦し、共に成果を出す。それが私たちの伴走型マーケティング支援の真髄です。

このような課題にどう取り組むべきか、そして私たちがどのように支援をしているのか、次回のブログではさらに具体的な事例をご紹介したいと思います。ぜひご期待ください。

この記事を書いた人

檀上練のアバター 檀上練 取締役常務執行役員

当グループの親会社である株式会社HGCホールディングスの最年少役員。経営企画とマーケティングの責任者として、グループ全体の事業成長と市場開拓を推進しています。常に新しいアイデアと戦略を模索し、業界の動向を敏感にキャッチしながら、クライアント様にとっての価値を最大化することを目指しています。株式会社ウィンクマーク事業立上げ責任者

目次